幼稚園で帰国後の小学校受験
2014年 01月 18日
シンガポールには日本人幼稚園も日系幼稚園もあるので、我が家の体験がシンガポールから日本に戻り小学校受験される方の参考になるかどうかはわからないのですが...。
うちの子は英語圏で生まれ育ったので、シンガポールに来た時には深く考えずにインターの幼稚園に入れました。その後日本に転勤になり、「せっかく日本に住むのだから日本の小学校へ」と言う事で「お受験」する事になりました。
正直言って幼稚園の「帰国子女」(と言っていいもんだかどうかも定かではありませんが)は、
「不利な事はあっても全く有利な点はない」
と言うのが私の感想です。
まず第一に日本語の語彙が圧倒的に少ない。
日本に戻ってすぐに受験用の「お教室」に通いましたが、そこで「しりとり」や「季節の言葉」のプリントをするのですが、「???」な言葉がたくさんありました。
外国で育つ子供なので、私なりに頑張ってお正月にはお節を作り、節分には豆まきをし、おひな祭りにはお雛様を飾りチラシ寿司を作り、5月人形も飾り、夏休みには日本に帰り、としていましたが、「お受験」にはその程度の経験値は何の足しにもなりませんでした。
そして何よりもインターナショナルスクールやアメリカ現地校では普通の、
「あぐらをかいて床に座って先生のお話を聞く」
それが普通の状態から、
「背筋伸ばして、お膝揃えて、手はお膝」でイスに座る。この差はきっと子供にとっては大きな違いだったと思います。
お教室に体験授業に行った時に先生に、「とりあえずちゃんと座って2時間の授業が受けられるので、やれるところまで頑張ってみましょう」に言われたのが非常に印象に残っています。
当時日本語よりも英語の方が強かった子ですから、ずいぶんと大変だったと思いますが、そこは柔軟な子供の事であっと言う間に日本語が上達し、それと比例して英語はすっかり忘却の彼方へと行ってしまったようでした。
毎週お教室に通い、年長さんの夏休みのほとんどはお教室に通い、お家でも毎日プリントをこなし。よく小学校受験の為には「子供の背の高さと同じプリントをこなす事」等と言われますが、たった5歳の子にそれを課すのは親としてもつらいものがありました。
それでもさすがに百戦錬磨の「お受験塾」。子供が楽しく続けられる様に先生方も上手に導いて下さいました。その分親にはとても厳しかったのですが(涙)。
海外在住でお子さんがまだ年少さんで将来小学校受験をお考えであれば、とりあえず日本から「こぐま会」のプリントなどを取り寄せて、遊び感覚でやってみると良いと思います。年中さんになれば(うちは関西への転勤でしたので)奨学社の受験問題集をしならがら、夏休みには日本に帰って夏季講習プラス「集団行動」や「巧緻性」「お絵かき」のクラスに通うと言う方法もあります。
出来れば年長さんまでには日本に帰国出来ると良いですよね。
小学校受験はよく「親のエゴ」だとか、「子供がかわいそう」だの言われますが、我が家は小学校受験は親子にとって良い経験だったと思います。志望する学校にもよりますが「より丁寧な生活をする」と言う、海外生活ではどうしてもおざなりになってしまう部分を見つめなおす良い機会になりました。
ああ、私もさっき記事にしたばかりですが、最近本当にそう感じます;;
胡坐をかいて先生のお話を聞く、というくだりも納得。
娘は去年の体験入学の時、体育座り、というのが分からなくて
何度か指導を受けたようです…(汗)
蘭子さん、今現在、お子様の日本語学習はどう進められてますか?
最近、私の方が挫折気味で…良くないと思いつつ凹んでます~><!
小さければ小さい程海外から戻るとある意味大変ですよね。大きいとそれなりにわかるんですけど...。
日本にいて英語、海外にいて日本語。両方大変ですよね。下の子はとりあえず日系塾で国語だけ取ってますけど、なかなか大変です。特にコツコツしなければならない漢字が...。日本に戻るかどうかわからない場合は本人の「日本語もやらないとならない」と言う自覚が必要になってくると思うんですが、これがなかなか大変です。