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③どのようなバイリンガルを目指す?大学進学を目指す高校受験世代へ向け

シンガポールの日本語文化継承学校の校長先生でもあり、IB日本語の教師として、シンガポールのインターナショナルスクールで教鞭をとり、なおかつIBDP満点とバイリンガルディプロマ取得したお嬢さんのママでもある友人のコラムの連載3回目です。

2回目の内容はこちら↓。

2回目と同じタイトルですが、3回目は対象が大学受験を見据えた高校受験生以上のお子さん向けです。

第3回
バイリンガルの意味は?バイリンガルを目指す為に大切な事
(後編:大学進学を目指す高校受験世代へ向けて)
コラム冒頭に、帰国子女受験で合格に必要とされるTOEFL ibt(120点満点)の点数の表が明記されいます。

東大、京大、一橋で105点以上

他の大学はコラムを読んでみて下さいね。
(引用ばかりだと申し訳ない105.png

なかなかの点数ですが、長く英語で学習環境にいる普通のインター校生であれば100点以上は普通に取れる点数ではないかと思います。

そうなると、どのレベルの日本語力があるかと言う事が問題になってくるわけです。

シンガポールと言う国は、ご存知のように非常に教育レベルが高く、かつ教育熱心な国ですが、ローカル校には及ばないとしても、インター校も日本人学校もかなり教育熱心なご家庭が多いのです。

IB校、高校最後の2年間で履修するIBDPの科目選択の際、母語としての日本語(Japanese A)をOfferしている学校に通っている場合、

「Japanese Aだと点数が取れないから、スペイン語初級にする」
とか
「Japanese Aだと点が取れないから、外国語としての中国語(Chinese B)にする」

と言う意見もよく聞かれます。

ちなみにバイリンガル・ディプロパ(Bilingual Diploma)は、以前説明させていただいた通り、

1 言語のカテゴリーの2科目を両方A(母語としての言語)で取る。
2 言語のカテゴリーで1科目A、1科目をB(外国語としての言語)でとり、尚且つ他の科目(理科、社会カテゴリー)をAで取った言語以外で取る。

インター校生活が長くても、日本語での授業を受ける日本語力があるお子さんは、①を取る事が多く、中学後半や高校からインター校に転入したお子さんは②のパターンが多いみたいです。

なので、スペイン語や中国語で「外国語としての言語」や「初級クラス」を取ると、バイリンガルディプロマは取得出来ないわけです。
注:英語がメイン言語の場合。

では、スペイン語初級だと簡単に高得点が取れるのか?と言えば、うちの子供達が行ったインター校のIBDPの各科目の成績を見てみると、
Japanese Aとスペイン語初級もあまり平均点が変わりません。

なので、またまたコラムのまとめ部分の一部を引用させていただきます。
シンガポールのインター校の多くで、高得点が取得できないようであれば、言語選択を考え直させる学校が多くありますが、継承語の研究をしていた立場にあり、均衡バイリンガルの娘を育てた母の立場から、声を大にして、言語選択は単に大学入試のために行うものではない、アイデンティティーと強く結びつくものであることを伝えたいと思います。
私もこの意見に強く同意します。

コラムにはもっと詳しく書かれているので、ぜひご参考にして下さいね。

もちろん、これは各ご家庭によって価値が違うので、バイリンガル・ディプロマなんて必要ない、と言うのも全然アリだと思います。

ただ、息子が大学を卒業する年齢になり、日本人同級生の話を聞いていると、例え海外の大学に進学しても、日本以外の国籍がない日本人学生はやはり現地で就職先を探すのは多くの学生には難しい部分があるようです。

もちろん理系、文系の違い、個人の違いがあるのは前提で、本当に私の子供達の周りと言う狭い範囲の中でのお話です。

その中で思うのは、やはり日本語がビジネスレベルまで出来れば、就職時に選択の幅が広がるんだな?と言う事でした。

もちろん、日本で就職する場合でも外資系などでは日本語力がそれほど高くなくても就職出来る企業はあるので、一概には言えないのですが、その選択の幅が広がると言う意味では、確かに広がるのだと思います。

逆に息子の大学の日本人学生(息子はアメリカの大学に進学)は、永住はもちろんですが、駐在員家庭のお子さんでもかなり駐在歴が長い、もしくは数度目のアメリカ駐在と言う事で、アメリカ生まれでアメリカの国籍を持っていたり、既に永住権を持っているお子さんが多く、アメリカで普通に就職出来るので、日本語がそんなに出来なくても就職には問題がないお子さんがほとんどでした。

大学進学も重要ですが、海外の大学に進学する場合はその後の就職の事も頭に入れておく必要があるのかも知れないと言うのが、私の経験からの思いです。



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# by singaporemerengue | 2022-12-13 11:46 | バイリンガル | Trackback | Comments(0)

②バイリンガルの意味は?バイリンガルを目指す為に大切な事

またまたお久しぶりです101.png

シンガポールの日本語文化継承学校の校長先生でもあり、IB日本語の教師として、シンガポールのインターナショナルスクールで教鞭をとり、なおかつIBDP満点とバイリンガルディプロマ取得したお嬢さんのママでもある友人のコラムを先日ご紹介しました。

彼女のコラムの連載第2回目をご紹介いたします。

いつも友人と言ってご紹介する度に、

「楽しいお友達と思ってるけど、実は彼女はどえらい人なんやなぁ」

としみじみ思います。

こちらのコラムは、「帰国前に出来る事」と言うタイトルがついていますが、日本でバインリンガル教育を目指してらっしゃるご家庭にも、とても参考になると思います。


1回目はこちら

そして

第2回目
バイリンガルの意味は?バイリンガルを目指す為に大切な事
(全編:幼児から中学生までのお子様を持つ親に向けて)
第2回はバイリンガルの意味と、どんなバイリンガルを目指すのか?
幼児から中学生のお子さんをお持ちの保護者の方向けのコラムです。

我が家もアメリカに住んでいる頃は、

「将来、両方の祖父母や親戚とコミュニケーションが取れる程度の日英語力がつけば良い。
出来れば、日英語両方の新聞くらいは読めるといいなぁ。」

くらいの考えでした。

ただ、ラッキーな事に子供達はほぼ日本とシンガポールで育ったので、日英語を学校内外で勉強する環境にあり、尚且つ中学3年と高校一年で取るIGCSE(イギリスの中等教育終了資格の国際版)とIBDP(国際バカロレア)で、日本語を履修する事が出来たので、
日英語ともNative レベルのバイリンガルになる事が出来ました。

うちの娘の代が最後に、IGCSE自体から日本語がなくなってしまったのは、非常に残念な事です。

この二つのカリキュラムの日本語と言うのは、母国語としての日本語での勉強と言う意味で、語学としての日本語を習うと言う事ではありません。

こちらのコラムのまとめから引用させていただきます。
保護者が日本語のみを話すご家庭であっても、保護者間の共通語が日本語でなくても、長期の海外滞在で英語が学習のために使用される言語となる以上、日本語に対する子どもたちの感じる重要度は、日本語を継承させたいと思う保護者の意図とは違った方向に進むこともあります。また、逆に、海外滞在年数が少ないなら、英語をぺらぺら話すようになったからと言って、実は学習言語レベルには追いついていないままであることもあります。言語がアイデンティティーと強く結びついているものであることを、保護者のみならず子ども自身がよく理解し、どの程度のバイ(マルチ)リンガルを目指すのかについても是非家族間で共通した思いを持てるよう、話し合いながら言葉を継承していってほしいと思います。

特にお子さんが小さいうちは、英語も日本語も覚えるのも早いけれど忘れるのも早いので、その辺りも大変なところです。

ちなみにうちの娘は、4歳で日本に帰国した時は英語を3か月でほとんど忘れ、日本語が3か月で完璧になりました105.png
うちの息子は、小学3年生の1年間日本の小学校へ通わせたら、インター(日本のインター)に戻した時は、ESL(English as second laungage)が必要と言われて半年ほど通いました106.png

本当に大変でした105.png

# by singaporemerengue | 2022-12-11 17:27 | バイリンガル | Trackback | Comments(0)

海外帰国前の学習準備は重要


ひさしぶり過ぎるくらいの更新です 笑。

子供達が大学へ進学し、すっかり「学校選び」や「日本語教育」から離れた生活をしております105.png

そんな私ですが、私の友人でもあり、尊敬する先生でもある、シンガポール日本語継承学校の校長先生・磯崎みどりさんが執筆された海外から帰国前の学習準備の記事をご紹介します。



帰国生の味方と言うサイトの中の連載第1回目です。

海外駐在員のご家庭には必ず来る「本帰国」。
子供が在学中の場合は、学校選びが何よりも大変です。

いろいろ参考になるアドバイスが書いてありますので、ぜひご一読下さい。




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# by singaporemerengue | 2022-09-03 09:46 | 日本帰国後の学校 | Trackback | Comments(0)

広島叡智学園サマースクール2021

広島叡智学園サマースクール2021_b0223481_10582895.jpg
サマースクールに向かうフェリー
瀬戸内海の穏やかな海がきれいです

広島の県立中高一貫校、広島叡智学園がオンラインで学校説明会を開催と言う記事の中で、サマースクールも同時に募集中と言う記事を書きました。
広島叡智学園(公立MYP実施校)が高等部のオンライン学校説明会開催

今年は日本在住者のみが対象だったので従妹の娘ちゃん(小さい頃から英語学習をしている)も申し込みをして、無事に「初めてのサマースクール」に参加して来ました。

結果、彼女にとってはとても良い経験になったみたいです。

新幹線で広島駅まで行くのも一人。
フェリーに乗るのも初めてだったそうです。

寮のお部屋の写真も送ってくれましたが、シンプルですがとてもきれいなお部屋でした。

教室に入ると、みんなパソコンやIpadを開いての授業。
日本の教室では聞こえて来ない、

パタ、パタ、パタ、と言う音にとても驚いたそうです。

平和についてのワークショップ。
それについてグループに分かれてのプレゼンテーションの準備。

いろいろな所から来ている子供達との意見交換。

カヤックも初体験。

最後には英語でのエッセイ作成。

最終日は平和公園見学

5日間のサマースクールでしたがとても楽しかったみたいで、電話の向こうで楽しそうにいろいろな話をしてくれました。

中学生は普段あまり親戚のおばちゃんとは話をしてくれないので、嬉しそうにいっぱい話してくれて、おばちゃんは嬉しかったです110.png

英語に関しても、今まで学校の英語の点数は思っているような点数が取れずに自信を無くした時期もあったのですが、今回しっかり自分の英語力が理解しコミュニケートし、表現(口頭、筆記共に)するのにじゅうぶんであったとわかった事は、彼女にとって大きな自信になったみたいです。

去年に続いて、夏休みらしい事が一切出来ない状況だったので、楽しい夏休みの思い出になって良かったです。

来年はどうなるかわかりませんが、外国人と海外在住の日本人だけを対象をせずに、今年のように日本在住の中学生も対象にしてくれたらいいのにな、と思います。

彼女の話を聞いていると、英語云々もありますが、それよりも通っている日本の中学との勉強の仕方の違いにも刺激を受けたみたいなので、日本語IBをOfferしている学校も、日本人生徒向けにこう言ったサマースクールを開催してくれると、IBってどんな感じか伝える事が出来るんじゃないかなぁ?なんて思いました。

広島叡智学園のHPにサマースクールの様子がアップされています。
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# by singaporemerengue | 2021-09-09 11:59 | 日本帰国後の学校 | Trackback | Comments(0)

現地校&インターナショナルスクール生の為のオンライン家庭教師

現地校&インターナショナルスクール生の為のオンライン家庭教師_b0223481_08225251.jpg

教育熱の高いシンガポールには、現地校向け、日本人学校向け、そしてインター校生向け、とそれぞれの塾があり、IBDPから
SAT、IGCSEからTOEFLと、本当にたくさんの塾がありました。

日本でもインターナショナルスクールに通っていた上の子が小学校の時の、家庭教師探しの苦労を考えると本当に恵まれた環境でした。

そして、今から5,6年くらい前ぐらいでしょうか?
IBDPやSATなどを経験した学生さんたちが家庭教師として教えてくれるオンライン家庭教師の会社がある事を知りました。
インター校生向けのオンライン家庭教師の草分けです。
創立されてすぐの頃に、お友達のお友達のお子さん(東京大学に進学)がこちらで家庭教師をされていると聞き、それで私も初めて知りました。

上の子の同級生も教えていますが、みなさんIBDPも高得点で、帰国受験で医学部に進学したりイギリスの有名校に進学しています。
下の子もIBDPでMathをこちらの先生に教えてもらい、とりあえず目標の点数を取る事が出来ました。

世界中いろいろな国の学校を卒業した学生さんが教えていますから、科目の選択の幅はとても広いです。
以前もご紹介した、オンラインでの大学説明会なども開催されています。


TCKはEdubalよりは後発ですが、こちらは創立者の方自身が帰国子女だったと言う事で、TCK(Third Culture Kids=両親共にルーツのない国で育つ子供達)と言う名前にある通り、海外で育つ子供達の気持ちを思って創立されたオンライン家庭教師の会社です。

TCKとEdubalの一番の違いは、TCKにはプロの家庭教師の先生と学生の家庭教師がいる事です。
Edubalは全て学生の家庭教師です。

下の子はこちらでIGCSEのScience をトッププロ講師の先生に、IBDPのBiology HLをプレミアムプロ講師の先生に教えていただきました。

なぜBiology HLを取ったのに(HLを取る=得意なはずなのに)、わざわざ授業料の高いプレミアム講師の先生に習ったかと言えば、
BiologyはHLで取るほど得意な科目ではなかったからです。

それは、IBDPの科目選択の時に、理系の夫と上の子が、

「文系の科目ばかり取るよりも、理系でひとつHLを取った方がいい。大学受験の時に得意な分野ばかりで高得点を取るよりも、不得意分野で努力したと言うのもポイントが高い(ほんまかいな?)。それに、もしかしたら気が変わって、ちょっと理系に近い学部に行きたくなるかも知れないし。」

と、超文系の下の子にアドバイスし履修した、と言ういきさつがあったからです。

私ほど理数系が嫌いではなかったでしょう。下の子も納得して履修はしたものの、やはり学校の勉強だけでは不安だったらしく、TCKのお世話になりました。

ちなみに、上の子はシンガポールでインターナショナルスクールに通っていると知らない人はいない、Math Visionに通っていました。
しかし、下の子は通うよりも家で勉強した方が良いと言うので、EdubalとTCKの両方にお世話になりました。

どちらもとてもよく教えていただけて、我が家的には満足しています。

今回、HPのリンクを貼るのにググってみたら、他にもインターナショナルスクールや海外の現地校に通う子供向けのオンライン家庭教師の会社がありましたが、我が家はこちらの2社しか経験がないので、今回はEdubalとTCKだけご紹介しました。




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# by singaporemerengue | 2021-06-13 08:46 | Enrichment Classes | Trackback | Comments(0)

9年間シンガポールのインターナショナルスクールに通いIBDPとバイリンガルディプロマを取得した子供達の事、帰国子女受験、日本の国際バカロレアなどなど。


by 蘭子