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読書・日本語か英語か?

母国語でも外国語でも読書は小学生には非常に重要です。
どこの学校でも読書に力を入れていると思います。

日本の学校からインターや英語圏の学校に転校した場合、
外野的(親的)には、

「早く英語の本を読む様になって欲しい」

と思うものです。私もそうです。

これもまた学齢が低い、幼稚園や小学校1年生位までなら、
日本語で読む本も英語で読む本もさして変わりがないのであまり気にならないのですが、
2年生、3年生以上だと「本の内容」も関係してくるので、親としてはどちらを優先するべきか悩みます。

Magic Tree Houseは人気のシリーズですが、
これも小学1年生、2年生で読む本です。
最近は日本語訳も出ているので、うちの下の子も1年生の時にはまって読んでいました。

アメリカで小学1年生だった上の子も英語版のを1年生の時にはまって読んでいました。

と言う事はこのMagic Tree Houseのシリーズは小学校低学年の子供の興味をそそるシリーズなのでしょう。

英語で勉強を始めたのが小学校3年生や4年生だった場合、
すぐにMagic Tree Houseは読めません。
でも、3年生や4年生にCat in a hatが面白いかと言えば、
きっと面白くないし、年相応の知識も得る事が出来ません。
Cats in a hatは幼稚園生が読む本なわけです。

小学校中学年、高学年となればHarry PotterやDiary of Wimpy Kidなんかが楽しくなる頃だと思います。日本文学なら夏目漱石の「坊ちゃん」、アメリカのお話なら「若草物語」や「赤毛のアン」なんかも読み始める頃です。

でも、5年生で英語環境に入った子供がいきなり「Little Women」が読めるかと言えば、読めないと思います。

英語での勉強の為に日本語の本を一斉読ませない様にして、Cats in a hatを読ませるか?
それとも読書から得る事の出来る知識を優先して、日本語で学齢相当の本を読ませるか?

私は「読書から得る事の出来る知識を優先して日本語の学齢相当の本を読ませる」
と言う方を選びました。
これは実際にはとても大きなジレンマがありました。

本を読む事に寄って得る事が大きく語彙力も増えるだろうし、
出来れば英語で読んでほしい。
いつまでも日本語の本ばかり読んでいては英語の上達が遅れる。

でも、英語力と言うのはあくまでも「ツール」。
教養や知識はまた別物です。
子供の年に合わせた知識の為には無理に英語の本ばかりを読ませるのは避けたいな、と思っています。

でも、実際には非常に難しいのですが...。
by singaporemerengue | 2012-02-17 01:23 | 学校生活(Primary School) | Trackback | Comments(0)

9年間シンガポールのインターナショナルスクールに通いIBDPとバイリンガルディプロマを取得した子供達の事、帰国子女受験、日本の国際バカロレアなどなど。


by 蘭子