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シンガポールのインターナショナルスクール事情、来た時は、小学生&中学生だった子供達も大学生と高校生になってしまったシンガポール在住ウン年目の駐在生活のなんだかんだをぽちぽち書いています。


by singaporemerengue
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カテゴリ:IBDPについて( 8 )

海外在住者が集まるFBのグループや、昔は活発だった海外在住ママ達の「掲示板」などでは、子供の日本語保持が話題にあがり、その都度議論されるのが、

「では、バイリンガルの定義ってなによ?」

両言語(この場合は日・英語)を流暢に話し、両言語で読む事も書く事も出来る。日本語能力試験のN5を持っていて、TOEFLも120点満点。

これでバイリンガルと文書で証明出来るのか?と言うと、日本語能力試験もTOEFLも”あくまでも外国語としての日本語、英語”の為なので、厳密にはバイリンガルとは証明出来ない。(もちろん実務的にはじゅうぶんです)

今のところ、国際バカロレア機構が出している、この「バイリンガル・ディプロマ」のみがバイリンガルを証明する事が出来る書類、と聞いた事があります。

IB機構の定める”バイリンガル・IBディプロマ”取得は、

”バイリンガルIBディプロマは、以下の規準のいずれかまたは両方を満たした志願者に授与される。
a. グループ1で2言語を選択し、その両方で「3」以上の成績を取得した。
b. グループ1の選択言語とは異なる言語でグループ3か4の1科目を修了し、グループ1の選択言語とそのグループ3か4の科目の両方で「3」以上の成績を取得した”(一般規則・ディプロマプログラム より引用)

となっており、要するに、

1.「母国語としての言語」を2つ取るか、
2.「母国語としての言語」を1つとり、カテゴリー3の社会科群か4の理科群のひとつを「母国語としての言語」で取った以外の言語(この場合は英語)で取る。

と言う事になります。

日本のインターナショナルスクールはもちろんですが、シンガポールのインターナショナルスクールの多くも「Japanese A」と言われる、「母国語としての日本語」を開講している学校が多くあります。少し前はIB日本語を教えられる先生が少なくて、いろいろ大変でしたが、最近は先生も増えて、落ち着いて来た様子です。

なので、多くの日・英語が「母国語としての言語」のお子さんは、

・English A
・Japanese A

と、取ります。

・Japanese A
・English B(外国語としての言語)
・(例えば)Biology(英語)

と言う形で取るお子さんもいらっしゃいます。

いづれにしても、海外で育っているにもかかわらず、日本語での学習能力がある程度必要になって来ます。そして、それを海外で保つのは非常に大変な事だと思います。

シンガポールはラッキーな事に、日系の塾もたくさんあるので、日本語での学習力を保持する事も努力次第でどうにかなります。

一方、日本で日本語IBディプロマを履修する場合、「English A」を履修出来る学校がどれほどあるのかわかりませんが、履修科目をサイトに挙げている学校のほとんどが「English B」しかありません。Japanese Aを取っても、社会科群、理科群の科目も日本語での授業となると、日本語でのIBDPの場合はバイリンガルIBディプロマを取るのは、今はちょっと難しいかも知れません。

しかし、日本語IBDPを最初に取り入れた仙台育英高校では、English Aも開講しています。こちらの学校はアジア圏からの留学生もいらっしゃるみたいなので、だからなのかも知れませんが、すごいですね。東北地方に戻る帰国子女のお子さんにも良い学校ですね。この様にEnglish Aも開講する学校が増えると日本語IBDPでもバイリンガルIBDPが取れるようになりますね。

日本にあるインターナショナルスクールや一条校で英語のIBDPを開講している学校は、日・英語でのバイリンガルIBディプロマ取得率が高いです。

IBDP Subject Results 2018 IB Diploma results for the class of 2018:29 seniors pursued the IB Diploma, and 12 of those received Bilingual diplomas. The OIS IB Diploma pass rate for the class of 2018 is 100%, with the average IB Diploma score
of 36. The highest point awarded to a candidate was 44.
(大阪インターナショナルスクールからの引用)
29人受けて、バイリンガルIBディプロマ取得者が12人。30%以上の割合です。世界平均を大きく超えています。

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UWCSEAのWeb Site から引用

IBディプロマ合格率が99.7%と言うシンガポールのインターナショナルスクールでも、バイリンガルIBディプロマを同時に取得する生徒は17.9%。
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世界平均も22.7%と言う数字
それでもIBDP取得者の5人に一人がバイリンガルディプロマを取っている事になります

シンガポールのインターナショナルスクールは、外国人の国籍も多様なので、Language A(母国語としての言語)はフランス語、スペイン語、中国語、日本語はもちろん、かなりの種類の言語を開講する学校が多いです。

この「バイリンガルIBディプロマ」と「IBディプロマ」と一緒に送付されて来た時は、結構感慨深かったです。アメリカのプリスクールで、言葉(英語)が遅いから日本語を話すのを控えた方が良いと言われたり、日本の塾の宿題を泣きながらやらせたり、いろんな事を思い出しました。

「外国に住んでいるのに日本語教育に熱心なのは、親のエゴ。英語でこの先教育を受けるのであれば、英語に重点を置くべき。たいした大学へ行けない。」

と言われた事もありました。

日本やシンガポールで就学期間のほとんどを過ごす事が出来たのが、とてもラッキーだったとも思います。たぶんあのままアメリカの地方都市で子供時代を送っていたら、この結果は無かったと思います。

上の子が言うには、「日・英語両方が母国語で良かった事は、両方の親戚とちゃんと深く付き合える事」だと言っていました。我が家のバイリンガル教育の発端は「夫と私の両方の親と意思の疎通が出来る事」から始まったので、「日常会話が出来る」レベルではなく、文学や時事問題など、知識があればそれをどちらの言葉でも話せるようになれたのは、この「バイリンガルIBディプロマ」と言う目標があったからだと思います。

上の子の同級生のひとりは、日本の大学の英語プログラムに進学したのですが、

「バイリンガルを極めてみたい」

とも言っていました。多くの日本の大学の英語プログラムは日本語での授業を受講出来るだけの日本語能力があれば、一般の日本語での授業も受ける事が出来ます。上限はありますが、単位にもなります。大学レベルの授業を英語と日本語で受ける事が出来ると言う事は、同級生が言う通り「バイリンガルを極める」事になるのかも知れません。

長くなりましたが、国際バカロレアDPにはそう言うオプションもあるよ、と言うお話でした。



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by singaporemerengue | 2019-09-09 18:36 | IBDPについて | Comments(0)
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ずっと放りっぱなしになってしまっております、こちらのブログ。前回の記事は去年の6月でした105.png
そうこうしているうちに、上の子は大学に行ってしまい、下の子も高校生。
そして、我が家はなんとシンガポール生活9年目に突入しました。

2013年に、禁断の話題・IBプログラムについてで書いた時には想像もしていなかった勢いで、日本の国際バカロレア熱は上昇して、あっと言う間に「日本語での国際バカロレア」も認定され、2020年までには日本国内でIBDPが取得出来る高校を200校に増やす!と、すごい事になっています。

私は一介の保護者で、IBDPの事をよく知っているわけではありませんが、IBDPとバイリンガルDPの両方を取得した子供と、現在進行中で履修している子供がいるので、保護者の視線でなんとなく忘備録も兼ねてまた、書いて行きたいと思います。
お付き合いいただけたら、嬉しいです101.png

「日本語での国際バカロレア・ディプロマ」

最初に聞いた時は、

「日本語でIBDP?なんの為に?」

と思いました。

日本語IBDPで初の合格者(2017年)でも書いた様に、ちょっと違和感を持ったのは日本でのIBDPの紹介のされ方でした。
日本語のIBDPでも、それさえ取ればハーバードでも行ける。英語力の事や点数の事にはほとんど触れられていない内容の記事が多かった気がします。

しかし、今回文部科学省IB教育推進コンソーシアム・国際バカロレア認定のための手引き(長っ!)を読むと、学習方法が素晴らしいので日本の教育に取り入れる事。そして手引きの中では、前回もこのブログで書かせていただいた、日本での国際バカロレアの第一人者の大迫先生も、
”日本語で IBDP が実施できるようになったことで、日本全国の高校生にとって世界で通用する国際的プログラムを学ぶ機会が一気に広がりました。一人でも多くの日本の高校生がこの機会を生かして、世界に飛び出し、心の奥深いところで世界の人々とつながっていってくださるようにと強く願っています。”
と、IBDPの学習の良さが凝縮された内容と同時に、

”(但し日本語 DP を学び海外の大学に進学したい場合はそのための英語力を磨いておく必要はあります)”

と、日本語IBDPだけではダメだよ、とはっきり明言されています。

海外の大学へ進学しなくとも、今までの日本の教育とはかなり違う方法で、お勉強をする事は、きっと日本の子供達もとても楽しいのではないか、と思います。私が高校生の頃にIBが日本にあったら、これで勉強したかったな、と思います。

我が家は結構な「IBDP推し」な家なので、どうしてもIBDP贔屓な内容になってしまいますが、ご容赦下さい105.png

例えば、うちの上の子はあるスポーツを熱心にしていました。高校進学(G9になる時。日本の中3から高校がはじまります。高校が4年間)の際、そのスポーツをする為にアメリカの寮がある高校に進学するかどうか、結構真剣に悩みました。

そのスポーツも出来て、寮もあって、IBDPも取れる。

そう言う学校がありませんでした。アメリカではまだまだIBDPはAPと同列で、Diplomaを取るコースは少なく、ほとんどが得意科目”だけ”をIBで取る、と言うのが主流です。

学校で翌年から始まるIBDPの説明を受けていた上の子は、IBDPを取るのを楽しみにしていたので、結局そのままシンガポールのインターナショナルスクールに残る事にしました。

特にシンガポールのインターナショナルスクールの多くは、とても多くの履修科目を用意しているので、それもシンガポールのインターナショナルスクールに残った大きな理由のひとつでした。

日本語でのIBDPはまだまだ始まったばかりです。これから履修出来る科目などが増えて行くと良いですね。
履修科目などについては、また別に書きたいと思います。

by singaporemerengue | 2019-09-07 13:13 | IBDPについて | Comments(0)

今では関西学院大学の附属となっている、元千里国際学園中等部・高等部や同志社国際学院などの創立にかかわり、日本での国際バカロレア発展に大きく寄与され続けている大迫先生。

いつかはお話しを聞いてみたいと思っていましたが、なんとシンガポールで講演会が開かれ、念願かなって行って参りました!

今回は2018年4月に開校されたばかりの、「Chiyoda International School Tokyo」の説明会も兼ねての講演会でしたが、2020年に大きく変わるとされている日本の教育の事、そして国際バカロレアの事、柔らかい口調ながら先生の信念が伝わる講演会でした。

ずいぶん前にも、禁断の話題・IBプログラムについてで書いたのですが、私は国際バカロレア、特にディプロマプログラムは少し宗教めいた部分があるんじゃないかと常々思っています。

2年間のハードなプログラムは、その過程で学ぶ事に大きな意義があるのであって、決して高得点を取る事や有名大学に入るのが目標のカリキュラムではない、と思うのです。

しかしそうは思うものの、実際自分の子供達に大学進学が迫って来ると、そんな事は言ってられないやっぱり点数取らないと、と凡人母は思ってしまいます。

そんな時に大迫先生のお話しを聞かせていただいて、本当に良かったです。
IBDPと言うプログラムで勉強する事の大切な部分はどこか、と言うのがよくわかりました。

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優しい口調で丁寧に説明して下さる先生

今回開校された、Chiyoda International School Tokyoはまだ小学校だけですが、来年度からは中学部、高等部も開講するそうです。最後の2年間で履修する国際バカロレアディプロマプログラム(IBDP)で、しっかり勉強が出来るように責任を持って指導していく、しかし、

「IBDPで高得点を取る為、有名大学に入る為ではない。」

とおっしゃっていました。

最近日本でよく目にする、「IBDP=有名大学へのパスポート」の様な印象を静かな口調でぶった切っていただいて、やはりさすがだと思いました。

日本の教育改革に関してのお話しもあったので、日本人学校の先生もいらしてました。
2020年に変わると言うことなので、私はこの講演会は日本人小学校・中学校に通う保護者の方には非常に有益なものだったのではないかと思います。とてもわかり易く説明していただきました。

大学入試の方法も2020年以降変更されるそうですが、帰国子女受験やIB入試は毎年チョコチョコ変更されるので、インターナショナルスクールやローカル校に通っている子供達よりも、このまま日本の教育を受けて日本の大学受験をする子供達の方に大きな影響があると思います。

ところで、大迫先生は現在武蔵野大学の国際教員養成コースで教えてらっしゃいます。

私はこの大学の事はよく知らなかったのですが、IBをはじめとする、これから必要でと思われる国際的な教員(うまく表現できませんが)を養成する為のコースのようです。詳しくは こちら

そして、附属高校が「千代田高等学院」でIBコースがあり、そして今度新しく開校した「Chiyoda International School Tokyo」もIBの候補校になっています。

武蔵野大学グループで一貫されているんですね。他にも都留文科大学国際教育科と言う大学でも教員養成の為に教鞭を取られています。

私も自分の子供がたまたまIBスクールに入り、将来IBDPを取る事になったので、興味を持ちいろいろと調べたりしましたが、その時には日本でIBDPがこんなに広がるとは思いませんでした。

これからどの様になって行くのか、とても楽しみです。


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by singaporemerengue | 2018-06-04 17:08 | IBDPについて | Comments(0)
2017年も好成績を上げたシンガポールのローカルエリート校

この時期の風物詩的なってしまっている、秋に行われたIBDP(国際バカレロア・ディプロマ)の最終試験の発表。
Anglo Chinese School(Independent)は、なんと平均点が41.6点(45点満点)、45点満点合格者が27人で、40点以上が受験者全体の84.7%で、2006年からIBDPを導入して以来最高の成績だったそうです。本当にすごい学校ですよね。詳しくは上の参照記事をクリックしてみて下さい。

今までよりも満点合格者が減っている気がしますが(確か去年は40人以上満点がいた気がする)、40点以上が85%近くなんて、これもすごい事だと思います。

シンガポールのインターナショナルスクールで、IBDPの成績が平均して一番良いと言われているUWCSEAも2017年度は「とても優秀だった」と言う話を聞きましたが、それでも平均点は36.9点です。毎年書いていますが、世界平均点が29.8点ですから、UWCSEAの平均点だって素晴らしいと思うのですが、いかんせんとにかくシンガポールのローカルエリート校はすごいです。

で、この話になると、

「でもローカル校は、出来る生徒しかIBDPを受けさせない」
「点数を取る為に科目選択をする」

と言う意見も出て来ます。

私の数少ないローカルのお友達の息子さんが、このニュース記事の中に出て来るシンガポールのエリートローカル校に通っていましたが(セカンダリーが終わった時点でジュニア・カレッジは違う学校へ進学した)、

「ジュニア・カレッジではIBDPを取るの?」

とママに聞いてみた事があるのですが、(ちなみにママはNUS卒)、

「え?IB?うちの子は無理よ。取らせてもらえない。あれはトップ何十%かの優勝な子達だけしか受けられないの。」

と言っていたので、この噂はあながち嘘じゃないのかも知れません。

「点を取る為に科目選択をする」

これは、ある意味当たりまえの事なのですが、IBDPの勉強と言うのは「高得点を取る」のが目的ではない部分があるので、点数ばかりにこだわるのは、ちょっと違うんじゃないかな?と思う人が多いのではないかと思います。まぁ、私もそうですが。

ただ、希望の進学先が「点数重視」の国であれば、それも仕方がない話です。受験には「傾向と対策」(懐かしい響き)がMustですから。

いくら「点を取りやすい科目ばかり取った」とは言え、40点取るには、「各科目は最低6点で、そのうち一科目以上が7点で、TOKとExtended Essayも3点取れてる(これが1点や2点なら、最低3科目は7点)と言う事なので、簡単なレベルにしたとしてもすごい事だと私は思います。それが受験者数の85%って...。

イギリスのオックスブリッジやアメリカのハーバードやイェールなどのアイビーリーグのトップ校出願の最低レベルがこの「40点」と言われます。これらの学校からの進学実績などはわかりませんが、世界のトップ大学へ願書を出せる生徒がほとんど、と言うこの学校は本当にみんなどんだけ勉強出来るんだろう?と毎年思います。

そう言えば少し前に、

「空気を吸うように勉強する女子たち」

と言うタイトルが付いた、女子の最難関、桜蔭中学・高校の記事がありましたが、きっとどこの国でもお勉強が苦にならない子達は、「空気を吸うように勉強する」のでしょうね。

とにかく、お疲れ様でした!
オックスブリッジに願書を出す子供達は9月中旬の時点で、Predict Score(予想点)で願書を出していると思います。みんなに良い結果が届くように祈っています!


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by singaporemerengue | 2018-01-10 19:14 | IBDPについて | Comments(1)

日本語IBDPで初の合格者

文科省が推進している日本語のIBDP。今年初めての合格者が沖縄と仙台の高校から出たそうです。

日本語IBDPと言うのは、English以外は全て日本語で履修できると言う事ですが、初年度の今回、どれだけの科目が日本語でとれたのかが定かではありません。ひょっとしたら「一部日本語」と言う事ですので、6科目のうちの何科目かは英語だったかも知れません。

新聞記者の方も、たぶんIBについてはよくご存知ないので、詳細まで詳しくは書かれていないので、わからないのです。

毎回思うのですが、日本でのIBDPについての記事には必ずと言っていい程、

「欧米のトップ大学への入試資格」
「ハーバードも採用している入試資格」
「アイビーリーグへの切符」

など、IBDPを取ればアイビーリーグやオックスブリッジに入れる様な記述に違和感を覚えます。ご存知のように、IBDPを取るだけではアイビーリーグには入れません。最低でも45点満点中40点取れないとその土俵にもあがれません。世界平均30点ですから、かなり優秀ではないと受ける事さえ学校から推してもらえません。

IBDPを取らなくても、今までも日本の普通の高校からアイビーリーグに入った子供達はたくさんいます。若い頃友達が、

「ハーバード行きたかったら、校区で一番ランクの低い高校に行って、英語だけ頑張ってSATとTOEFLで高得点取って、学校の成績でトップ取るのが一番の近道だよね。」

こんな事を言っていましたが、実際、これが通用するのかどうかはわからないですが(アメリカの大学のアドミッションはかなり深く見るので、日本の高校のレベルも把握していると思われます)、別にIBDP取らなくてもアイビーリーグに進学する日本の高校生はいるわけです。

今回日本語のIBDPを取得された生徒さん達は、日本の勉強とはまた違った勉強方法だったと思うし、少なくともEnglish Bは取らないとならないので、TOEFL iBT90点以上は取れる英語力があると思うので、とても頑張って素晴らしい事だと思います。

でも、私は日本語IBDPを推進するのであれば、日本の大学がIBDPを取得した生徒たちに、その趣旨を理解してIB入試の門戸を広げてもらいたいと思います。

去年の夏、お友達がIB入試を実施している日本の国立大学に見学に行った際感じた事は、

「なんか、全然IBの事をわかってない感じ。文科省に言われて仕方なしにIB入試をしている、って感じがした」

と言っていました。まぁ、それは日本だけではなくて、アメリカの大学も別にIBじゃなくても良いって言うのは同じなのですが。日本でも岡山大学などはGlobal 30の時からIB入試には前向きに取り組んでくれていて、IBDPの意義みたいなものを理解して下さっていると思います。でも、そう言う大学はごく少数な気がします。

IB入試も「日本国内の学校でIBDPを取得した者に限る」と言う条件があったと思えば、「日本語B(外国語としての日本語)で6以上」など、日本人でIBDPを取得した生徒対象なのか、留学生対象なのか?日本語での大学の授業について行ける能力を問うのであれば、日本語A(母国語としての日本語)取得も条件にする方がいいんじゃないかと思うのですが。

国立大学が「IBDP38点以上。数学、物理はHL履修」とハードルをかなり高く上げていると思えば、そこそこ優秀な私立大なのに「IBDP26点以上」とか、これまた異常に低い点数をあげていたり。なんだか大学自体がよくわかっていなくて、てんやわんや状態っぽいです。

はじまったばかりですが、高校生がいくら頑張っても受け皿の大学がなかったら困るので、頑張ってもらいたいと思います。



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by singaporemerengue | 2017-01-23 00:29 | IBDPについて | Comments(2)
Class of 2015と言われる今年の卒業生。各インターナショナルスクールの卒業式もそろそろ始まっています。

IB Diplomaは日本で言う高校2年、3年生の2年間で取るカリキュラムです。我が家の高校生もとうとうこの夏の新学期からIBDPが始まり、それに当たっての科目選択をしたのですが...。

学校側からは、

「得意な科目、または好きな科目を取るように」

と言われます。好きな科目でないと2年間のIBDPプログラムをやっていけない、と言う事です。同時に好きであっても「点数が取れなかったら、どうしよう」と言う不安も沸いて来ます。

「探求型学習」と言う事で日本でも話題になっているIBプログラムですが、小学校中学校でのPYP,MYPに比べるとシビアな現実を突きつけられるのがIBDPです。点数が取れなければ、もっと言えば25点の合格点に達さなければDiplomaがもらえないのですから。

IB教育の理想としては、自分が学びたい科目、レベルを選択する。

でも現実はそうも行かない事も多く...。

特に日本の大学を目指す場合は「内容よりも点数」。これはよく言われる事で、悲しい事に日本の大学は「点数」を見てその内容は見てくれないから、チャレンジするよりも「点数が取れる科目」を選ぶ方がいい。

日本の大学だけではなく、アメリカの大規模州立大も同じで「まずは点数」。いかんせん志願者の数が多いので、いちいち内容まで見ていられない、と言う話も聞きます。

子供本人の勉強したい科目と得意科目が合致すれば問題はないのですが、そうではない場合にはこの「理想と現実」の壁が立ちはだかります。

結局どんなカリキュラムであっても「テクニック」が必要なのでしょうか?なんだか寂しいです。


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by singaporemerengue | 2015-05-24 23:09 | IBDPについて | Comments(2)
IBだ、IBディプロマだと日本でも話題になっていますが、インターナショナルスクールの多くのはこの「IB Diploma」をOfferしています。

シンガポールのインターナショナルスクールの中でもUnited World
College South East Asia(UWCSEA)は45点満点中平均点36点*取得率99%と、群を抜いていますが、シンガポールの学校でどこが一番かと言えば、Anglo Chinese School(Independet)*。

*Anglo Chinese School Internationalとは別の学校です。

*2012年度の結果、St. Joseph Institute International(SJII)の平均点もUWCSEAと同じ位でしたが、こちらの学校はInternationalとは言えシンガポーリアンの生徒が60%超えているので、一般のインターナショナルスクールとはまた違う学校としてとらえています。

2012年のACSの結果についてはこちら

引用
468 ACS (Independent) students who received their IB results this year, 37 obtained the perfect score of 45 points. The IBO announced two days ago that 41 candidates in Singapore
achieved a perfect score in the November 2012 session.
Globally, there were 176 perfect scorers for 2012.

Anglo Chinese School468人がIBDPを取得し、そのうちの37人が45点満点取得。
IBO(IB機構)によるとシンガポール国内では41人45点満点がいて、そのうちの37人がACSから。
UWCSEAの平均点が36点のところ、ACSの平均点は41.6点。

IBOのサイトによると、

On average, Diploma students scored 29.83 with 109
achieving the maximum score of 45 points.

世界中のIBDP取得者の平均点が29.83ですから、この41.6点と言うのはすごい点数ですし、IBDPに合格した人数が119,000人でそのうち45点満点が109人、そのうち41人がシンガポールから出ていて、そのうちの37人がこの学校から、言うのもすごい数字です。

ちなみに後の3人はSchool of Artsから、もう一人はSt. Joseph's
Institutaionから。UWCSEA Doverから3人。
計算が合わないですが、International schoolである
UWCはシンガポールから、と言う事にはならないのでしょう。

Anglo Chinese Schoolは教育立国シンガポールでもTopの学校です。私はシンガポールの教育システムはよくわかりませんが、シンガポーリアンの友人によると「あぁ、もう本当に成績が良くないととってもじゃないけど入れない学校」なんだそうです。

「タイガーマムなんてなんて事ない。シンガポールの母親は”ドラゴンマムよ!”」と言うシンガポーリアンのママが「とってもじゃないけど入れない」と言うこの学校。どれだけ秀才が集まっているか、って言う話です。

どこのインターナショナルスクールが優秀だとかどうだとか、もうお話にもならないと言うレベルです。

ACSもIBDPを始めた2007年から一番良い結果が出た、との事ですが逆に言えば2007年からたった5年でこの結果を出せる学校と言うのはすごいのではないかと思います。

しかしこの学校、11年生12年生ではIBDPを履修しますが、それまでもIB schoolとしてIB Middle Year Programかと言えば違います。小学6年生で受けるシンガポールの統一テストPSLEでTopの成績を取った子供達が集まる学校です。

もちろんシンガポールの小学校はIB Primary Year Program(PYP)は履修しません。シンガポールのカリキュラムでガンガンの詰め込み教育を受けて来た子供達です。

UWCSEAも小学校はPYPですが、Middle SchoolはMYPではないですし、9年10年生はIGCSEです。

では一体PYPやMYPは一体何のため?11年生12年生で履修するIBDPにつながるはずなのにIBプログラムを一貫している学校はIBDPの合格率も平均点も低いのは何故?

これが私の疑問なのですが、長くなるのでまた別に書いてみたいと思います。
by singaporemerengue | 2013-12-15 01:13 | IBDPについて | Comments(0)
うちの子供たちはIBスクールに通っていますが、このIBプログラムと言うもの、実に複雑と言うかわかりにくくて、シンガポールのインターナショナルスクールに通うのであれば「IBって何よ?」と言う問いにしっかり答えられるくらいの知識があるべきだとは思うのですが、これがなかなかわかりにくい。

プラス、昨今日本ではチョコチョコ話題になっていますが、マスコミを通してのIBと言うのと実際に子供達が経験しているのを比べるとその違いも大きく。

かと言って、私自身がIBプログラムをキチンと理解しているのかと言えばそうでもなく。

と言う訳で私にとっては「禁断の話題・IBプログラム」なわけです。

IBプログラムについては、

IBOのオフィシャルHP(英語)

を読むと概容はつかめると思います。

私個人がIBDPについて一番わかり易いと思うのは、名古屋インターナショナルスクールの説明です。

名古屋インターナショナルスクール・IBディプロマ

最初は「世界各国を転々とする子供達が同じカリキュラムでどの国に行っても同じカリキュラムの勉強を継続出来る様に」と言う事で始まったらしいですが、最近はアメリカの高校でもIBを取り入れている学校も増えているそうで、インターナショナルスクールだけのものではなくなって来ているみたいです。

私がここでIBについて説明するのは全く意味のない事だと思うので端折ります。勝手ですが、私のIBについての思い、みたいなのをうまく書く事が出来ればと思っています。

最初に私がIBプログラムと言うのを聞いた時の印象は、
IBプログラムを採用している学校(インターナショナルスクール)=レベルが高い学校
と言うのが正直なイメージでした。

「なんか、難しいそう。」「アドバンスなカリキュラムの学校」「アメリカンスクールよりも授業内容のレベルが高い」

しかし実際このイメージが当てはまるのは、高校2年、3年時に履修する「IBDP(IB Diploma)」の事であり、小学校・中学校でのPYPとMYPはIBプログラムのフレームワークであって実際のカリキュラムは学校によって多種多様と言う事でした。

IBプログラムはカリキュラムではない。

と言う事です。IBプログラムと言うカリキュラムが相当するのは高校2,3年生のIB Diplomaの事なのです。

これがわかるまでに結構かかりました。

IBDPを取得するのはかなり大変であり、イギリスの大学に行くのであればイギリスのカリキュラムを、アメリカの大学に行くのであれば、アメリカのカリキュラムを実施している学校、シンガポールであればTanglin TrustやAmerican School in Singaporeに通う方がたぶん「近道」なんだと思います。日本の大学に行くのもしかり、です。

では何故そんな大変な思いをしてもIBDPを取るのでしょうか?

たぶん、それはその「過程」にあるのだと思います。「近道」とか「どっちが有利」とか、そう言う事ではなく、「今大変だけれどもきっと今の努力が将来プラスになる」と言う一種宗教にも似た思いがあるのではないか?と言うのが私個人の意見です。

日本のIB、アメリカのIB、シンガポールで実際子供達が勉強しているIB。いろいろあるので、これからボチボチ書いて行こうと思います。


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by singaporemerengue | 2013-04-04 23:41 | IBDPについて | Comments(4)